ナショナリズムとか考えたこと。

珍しく朝に日記を更新する。

最近まで「犯しと異人」という昔話に纏わるほんを読んでいた。面白かった。興味深い点がいくつもあったのでここからまた色々とひろげていけたらいい。

この本で書かれていたのは日本人は神話や民話で自分たちをアイデンティファイしていったということ。

国つくりの神話が残っていない民族なんてないから、日本に限らず、古来より人は物語によって自らを設定して行ったと言うことだ。

んで、いま浅羽道明のちくま新書で出てる「ナショナリズム」という本を読んでいるのだけど、自分の中で地続きになっていく。

元々日本にとって「くに」というと「藩」のことであり、藩主への忠誠、パトリオティズムはあれど、ナショナリズムは存在しなかった。しかし、社会制度が西洋に従って整うにつれ、日本のナショナリズムはいんてりたちにとっての民主主義や自由主義以上に人口に膾炙していった…。

しかし、概念から合理的にときおこす近代思想にくらべ、ナショナリズムとは非合理的な側面が強い。日本が大事であるということに説得力を持たせるためには「万世一系の皇統」とか「神州不滅」とか「単一民族の同質」とかいった神話を呼び込むしかないのだと。
そこからナショナリズム的なロマンチシズムが生まれてくる。
これらの物語はナショナリズム自体ではないが、ナショナリズムと密接な関係にある、と著者は言っている。


とりあえず、最近考えてるのはこの国がこんなとこまで来ちゃったのはもうどうしようもないし、これからも止められるはずはないからおかしいことはおかしいとちゃんと思いながらもどうしてそういう意見の人がいるのかもちゃんと知って、その上で自分が一番納得できる考え方を見つけて行くこと。
そしてその考え方に安住せず、多方面から批判を加えても、揺るがない考え方なのか、ずっと精査し続けること。
きちんと勉強して自律することが大事だ。
感情的にも流されず、不安に煽られたりせず。