2020年10月1日

 

今昔百鬼拾遺 月 (講談社ノベルス)

今昔百鬼拾遺 月 (講談社ノベルス)

  • 作者:京極 夏彦
  • 発売日: 2020/08/07
  • メディア: 新書
 

 読み終わった〜。10年に一度の新作だからじっくり読みたいけどいつも駆け抜けるように読んでしまうんだよな。

二つ目の「河童」の編が一番よかったな。ウンチク多めで。千葉の夷隅川とか東総元とかの地名が出てきたからGoogle マップで地図をみながら読んでいた。本で書かれているように確かにぐにゃぐにゃと曲がった川で、これは水害が多そうだし蛇とか龍が関係ありそうだな?と思ってたらビンゴだった。貴船神社も地図で確認できたし。地図だけ見ててもいろいろ見えてくるのが民俗学の面白いところだ。

全体的に家父長制とかLGBTとか身分制度とか、現代的でも話題になるようなテーマをこの物語の時代設定に落とし込めているのが面白かったな。現代の物差しで測れば道理でも、この時代背景ではそうではない。非合理的な価値観が残っている社会だからこそ妖怪が生まれる。怪異で説明しようとする。

◾️

ついたちなので水まわりにハイターを流したり歯ブラシを交換したりした。

こないだ植えたルッコラを初収穫してサラダにした。ルッコラってどっからが茎でどっからが葉っぱ?などと思った。