2021年2月7日

中井英夫の『虚無への供物』を読み返したいなと思ってたんだけど97年にNHK BSでドラマ化されたのがYouTubeにあがっていたのでそれをみた。

原作の再現度高く、雰囲気出てて非常にいい映像化だったと思う。ストーリーの筋もほとんど忘れてたんだけど、改めてめちゃくちゃ名作じゃん!!!と感動してしまった。横溝正史が戦後日本の崩壊した封建社会、家族関係の回復を命題にしていたのとまた別のアプローチで戦後日本人の傷の回復をテーマとしている。無数の意味のない死を重ねた戦後日本において、推理小説の犯人は意味を与えることができるのか。それは救済たり得るのか。メタ的でもありアンチミステリでもある。また、犯人とそれを追う探偵をラブアフェアっぽく描くのも色っぽくて素晴らしい。探偵を務める奈々村久生を深津絵里が演じているんだけどそれがまた清廉で凛としていてこれぞミス・ホームズの佇まいに相応しい…と惚れ惚れしてしまった。中井英夫の幻想性とペダンチックな言い回しも役者達がそれぞれ素晴らしいクオリティで再現していた。

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朝倉未来の動画が久しぶりに面白かった。


目の前で人が襲われていたら助けるのか検証してみた

久しぶりにかっこいいみくるをみた!年末のRIZINよりぶっちゃけかっこよかったかもわからんね。

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昨日の「花束みたいな恋をした」の影響で家族がお手製の焼きおにぎりを作ってくれた。形はぶちゃいくだったけど美味しかった。